憎悪と、懺悔と、恋慕。
 

 昼休み、いつもの様にトモダチの沙希とお弁当を広げる。

 母の、食べ慣れた味のおかずが犇めいた。

 母の料理は、それなりに美味しいと思う。

 ただ、『何コレ!?? 超美味い!!』的な感動はない。

 安定の安心感満載の味。

 何か爆発的に突拍子のないモノ入れてよ、お母さん。

 つまんないよ、刺激がないよ。

 高校生活、中学と何にも変わんないよ、お母さーーーーーーーーーーん!!
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