【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


2回目に行った時は、22時になったので帰ろうと出口へ向かっていると司さんが入ってきた。


「よー半ケツ!」

なんてニヤニヤしながら呼ぶから


「つーぴょん♪かっこつけててもつーぴょん♪だから忘れないでよん」



「まじでやめてくれよ」



「わたしだってイヤよ」



「だよな。半ケツだよ。半ケツ」


ゲラゲラと笑いながら

「とっととリベンジしような」



「うん。近いうちに」



そんな会話をして私はタクシーで帰宅した。




その後も繁華街の近くで2人を見かけることもあった。


2人一緒にいても、信じられないぐらいの知らん顔で


私のことを忘れたのかと思うほどだ。



視界にすら入っていないという感じで


あまりいい気分はしなかった。


約束とはいえ無視をされているようで何だか淋しい気もした。
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