呪いのブレスレット
現国の宿題を済ませ、ベッドに入ったのは24時ごろ。

ベッドサイドのランプを点けて好きなケータイ小説を読んでいた。

その時、いきなり真っ暗になった。

「きゃっ! やだ! びっくりするじゃん!」

起き上がってランプのスイッチをカチカチ何度か動かす。

「電球が切れたのかな?」

暗闇の中で起き上がり、部屋の電気を点けに行こうとしたそのとき、ぼんやりオレンジ色の光が点いた。

「なんでよ? 今のはなんだったの?」

下校途中に呼ばれた感覚と、玄関の蛍光灯、そして今。

あたしは怖くてぶるっと身体を震わせた。

壁の電気スイッチへ途中まで行きかけたあたしは、怖くて掛け布団を頭までかけて潜るとぎゅっと目を瞑る。

もしも、ベッドの足元を見ていたら……

もしも、この異常がなんなのか勘を働かせていたら……

苦しむひかりに気づいてあげていたら……

ベッドの足元に血まみれのひかりが片目だけをギョロっとさせて、あたしを見ていたなんてわからなかった。

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