呪いのブレスレット
「ところで、小杉って自殺した先輩と付き合っていたの?」

いきなり確信をついた質問に、表情が明るくなった小杉の顔は一気に暗くなる。

あたしも知りたかったことだから、心の中で「玲奈、ナイスっ!」と言っていた。

食い入るように小杉の顔を見てしまう。

「ただの友達だよ」

小杉は暗い表情そのままで否定した。

「ふ~ん。そうなんだ。わかった。行こう、亜美」

本当にそうなのか、深く突っ込まない玲奈にキョトンとしていると、玲奈に腕を引っ張られる。

「えっ? う、うん」

玲奈と席に戻ると、ちょうどチャイムが鳴ったところだった。

席に着いてからは先生の話に集中して、なるべくひかりの夢を思い出さないようにしていた。


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