ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「よし!じゃあ行って…」

「みくちゃー!おはよぉー!」

「!彼方ー!」



ところが、そこに現れたパジャマ姿の寝起きの彼方に『遅刻する』という気持ちは吹っ飛んでしまう。



「おはようっ、今日も可愛いねぇ」

「みくちゃー、おしごとぉ?」

「そうなの、だから今日は遊べないけど…いい子にして待っててね!」

「あーいっ」

「あぁ可愛い、可愛い彼方、可愛い…仕事行きたくない…!」

「おーい美紅、完全に遅刻するぞー」

「はっ!いってきます!!」



一度は心揺らいだものの、お兄ちゃんの一言に我に返り、その小さな体から手を離し靴を履き家を飛び出した。



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