解けない恋の魔法
明日の予定を思い出しながら、何時に事務所を訪問しようかと思考をめぐらせていると、宮田さんから意外な言葉が発せられた。
私がデザイン事務所を訪れることが、普通になっていたのに、どういう風の吹き回しだろう。
「うちの会社に、来るんですか?!」
「うん。どのみち出来上がったデザインは袴田さんに見せることになるよね? だったら僕が行ったほうが早いから」
「それはそうですけど……」
「あ、緋雪は一番に見たい?」
その質問には素直にコクリと頷く。
自分が担当だということもあるから余計に、誰よりも早くそれを見たい気持ちがあるのはたしかだ。
「じゃあ、袴田さんに会う前に緋雪が一階のロビーに降りてきてよ。接客用のテーブルのところで先に緋雪にだけ見せる」
「はい! 部長の明日の予定を聞いて時間は調整しますね!」
最上梨子が本気で描く、ブライダルドレス ―――
どんなデザインなのか、明日それが見れると思うだけでうれしくてたまらなかった。
「えらく元気だね」
「うれしくて、元気が湧いてきました」
「じゃあ……もう一回戦しても平気?」
「……あっ……」
彼の手が、私の太ももを撫で上げて。
私が小さく声を漏らしたのを機に、彼の中のスイッチが完全に入る。
夢のように甘い時間は、このあと長く続いた。
私がデザイン事務所を訪れることが、普通になっていたのに、どういう風の吹き回しだろう。
「うちの会社に、来るんですか?!」
「うん。どのみち出来上がったデザインは袴田さんに見せることになるよね? だったら僕が行ったほうが早いから」
「それはそうですけど……」
「あ、緋雪は一番に見たい?」
その質問には素直にコクリと頷く。
自分が担当だということもあるから余計に、誰よりも早くそれを見たい気持ちがあるのはたしかだ。
「じゃあ、袴田さんに会う前に緋雪が一階のロビーに降りてきてよ。接客用のテーブルのところで先に緋雪にだけ見せる」
「はい! 部長の明日の予定を聞いて時間は調整しますね!」
最上梨子が本気で描く、ブライダルドレス ―――
どんなデザインなのか、明日それが見れると思うだけでうれしくてたまらなかった。
「えらく元気だね」
「うれしくて、元気が湧いてきました」
「じゃあ……もう一回戦しても平気?」
「……あっ……」
彼の手が、私の太ももを撫で上げて。
私が小さく声を漏らしたのを機に、彼の中のスイッチが完全に入る。
夢のように甘い時間は、このあと長く続いた。