サヨナラと秘密を用意して。
別居?


そんな状況を先に言葉にしたのは以外にも春ちゃんだった。

「あおちん。男でもできたの?」

「そういうんじゃない。でも、傾いてるような気がする」

「そう...」

別れを告げられるだろうか...

「俺はあおちんが戻ってくるまで待つよ。俺にはあお
しかいないし、あおじゃなきゃダメなんだ」

「.....」

「しばらく離れて暮らしてみよ。お互いどれだけ大切だったか
わかると思うんだ。どう?」

「わかった。あたしは近くで家を借りるよ...」

こうしてとりあえずの別居が始まる。
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