【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「結衣さん、お部屋でお休みになられたらいかがですか。」


「あ…三浦さん。今、敵と激戦中なのよ。」


「フッ…お助けいたしやしょうかい? あぁ…ほら、これさくら何とかチョコ召し上がりやすかい?」


「え!すごい、嬉しい。」


私のスーパーマンはいつでも私を救いだす。


折れた右腕も今まで通りに動くようになり、すっかり元のスーパーマン。


でも、三浦さんの口から春限定のさくらチョコの名前が出たのはさすがに可笑しい。



「三浦さん、買うの恥ずかしかった?」


「そりゃまぁ。期間限定なんて相当な決心しねぇと買えねぇでしょう。」


三浦さんは顔をくしゃくしゃにして笑う。


「あ…お代は若からいただきやすからご心配なく。」


絶対にそんな事はないのにいつもそう言って私の頭をポンと叩く。




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