【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



切り終わり2人で大笑いをした。


やっぱりどんなにかっこよくても可笑しくて仕方ない。


八重さんも涙を流して笑っている。


「立派な仁義きりはるな。」


「猛特訓でしたよ。でも八重さんはやっぱり貫禄が違うわ。」


「年月が違うわ。」


「そうですよね。極道って今名刺なんですよね。びっくりしましたよ。」


「名刺なんかより仁義切る方がええよな。」


「いいかどうかは微妙です。」


「そうか?あはははは。」




清水の次郎長一家に入ったかのごとく仁義を切り合ったが


布団にまた横になると


話しが進んでしもうたがわかるかと聞かれ


見たことあるから大丈夫って答えると


八重さんは笑いながら


「ほな、戻さんとこのまま見るで。」


何事もなかったかのようにまたDVDを見始めた。


次郎長のかっこよさに魅入られながら


八重さんも私も瞼が閉じていった。




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