ページをめくって

 (5)居候なんて……

朝ごはん兼昼ごはんを食べ終えると、私の家へ向かった。

意外と近くて、電車で20分くらいの距離だった。

「ごめんね、車持ってないからさ」

「いいよ、そんな!来てもらえるだけで」


和馬と二人で電車に乗っているのは、不思議な気分だった。

ずっと知っていたけれど、知らない人。

流れる車窓をぼんやり見ながら、高校に行ってからこれまでのことをいろいろと話した。
< 50 / 522 >

この作品をシェア

pagetop