・約束
ふふっと笑うと、雅也は起き上がり着替えだす。

「極秘…って、過去の関係性のコトじゃなかったの?」



「うちの敏腕マネージャーをなめんなよ(笑)」

そう言って、雅也は私にキャミソールを着せた。



「これからのコトは、坪井さんと相談する。
 春夏の会社ともまだ契約中だしな…それに、春夏のカレの事もあるし」


「…あ…」


「春夏のカレ…って、誰?」


「……同じ部の、部長…」



「あぁ、あのヤリ手の…」

「私達のコト知ったら、雅也…CM下ろされたりしない?」


「…それは無いだろ。世間的にはオレは美央と極秘交際中だ。
 話題性充分だし」


「もし、もしもの時は、私が担当はずれるから」

雅也は頭を撫でながら微笑んだ。

「そんな心配すんなよ。大丈夫だから」




「…これメアドとココの住所、坪井さんの連絡先。
 オレがつかまんない時は坪井さんに連絡して」

「分かった」

「それと…」









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