極彩色のクオーレ





『次に、ですか』


『何となくくらいには覚えただろ、撃った感覚とか、どう操作したら点火するのか』


『完全にではありませんが』


『そんなら、このアクシデントについてこれ以上考えなくていい。


いや、でも……これが街中だったら確実に死人が出ているな、それはさすがにまずいか。


もっと加減を正確に覚えるまで、練習した方がいいかもな』


『分かりました』


『25番目』


『はい』


『おれがお前の体にその仕掛けを残したのはな、お前のこれからを考えてのことなんだぞ。


取り除いたらお前が壊れてしまうって理由もあるけど、それなら使用不可能の状態にして残せばいい話だし』


『……言われてみれば、確かに』


『今までは、ただ人間を殺すために使っていたかもしれない。


ならこれからは、自分の身やほかの誰かを守るために使うってことにすればいいじゃねえか。


もしお前が旅をすることになったとすれば、その武器は十分護身になる。


うまく操作できるようになれば、獣を追い払ったり、物取りを怖がらせるのに十分な脅しになったりはする。


物は考えようだぞ』


『なるほど。それなら、また明日から練習しますね』


『おう、おれも付き合ってやるぜ』


『ありがとうございます、お願いします』


『お願いされてやるよ、修理屋修行のついでだ。


それじゃ、あのグリーズを小屋まで運ぶぞー』


『はい』









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