interesting
「で、あんたは彼に笑ってほしくて夕食に誘ってほしいと」


「…うん、まぁね」


言葉で聞いて改めて自分の願望を思い知らされる。


「いい、あんたは彼が好きで独り占めしたくて、他の子見ないでーって思ってるの」


「いやっ、そこまでは」


「まだ、話しは終わってない」


冷静に言い私の言いたい事を遮る。


「私達はもう子供じゃない。等身大の恋愛をしなくちゃ。その彼もあんたと等身大の恋愛がしたいって思ってんじゃないの?
聞いてる?みゆき」


「…聞いてるよ」



等身大の恋愛。



「あんたは恋愛偏差値、低いんだから今から言う事、頭に刻みなさいよ。まず彼に会いたいとメールする。好きだと言う。抱きしめる。キスする。後はお決まりのコース。わかった?あんたは駆け引きってのが出来ないんだから素直にいけばいいの」


「…う‥ん」


「てかっ、他人の恋愛応援してる時間ないの。今から商社マンと合コンなのよ。いい男捕まえてくるわっ。またね~みゆき」


恋愛マスター、奈津子。
恐るべし。









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