Innocent Smile~ずっと一緒に~

笑顔でトレーを抱えながら、パタパタと駆け寄ってくる様子が、とても若々しいと感じてしまう。

私も昔は、あんなだったのかな?……


「そんなに走ったら、トレーの上のもの、落とすわよ?」


私が呆れた顔でそう言っても…

「だぁーいじょーぶでーす!」と、ハイテンションで返される。


『ここ、いいですか?』と了承を得ると、
二人は私と沙織先輩のいる広めのテーブルにトレーを置いて隣に座った。


「え? 何、こんな食べるの?!」


優子ちゃんは体つきとは似合わず、カツ丼の大盛りを食べ始める。


「はいー。私、大食いなんですよぉ~。」

「そんな食べても太らないなんて、優子ちゃんが羨ましいよ。」

「逆に食べとかないと、元気出ませんからー。」


『若いわねー』と言いそうになってやめた。

それを言ったら、もろにオバサンだよ…。



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