愛してもいいですか



女子社員の楽しげな声と、そんな彼女たちの髪を撫でる日向の手。相変わらずヘラヘラとしたその態度に、無償にイラーッとした気持ちがこみ上げる。

こっちの気持ちも知らないでっ……このチャラ男!



「コピー機使いたいんだけど、いい?」

「え?あっ、はー……、!?社長!?」

「おっお疲れ様です!!」



楽しげな空気をブチ壊すように廊下から問いかけると、こちらに気付いた女子社員たちは途端に改まり、背筋を伸ばす。



「あ、架代さん。コピーですか?俺やりましょうか」

「いい。自分でやる」



ガラリと変わったその場の空気に気づいているのかいないのか、へらっと手を出す日向をかわし室内へ入る私に、彼女たちはコソコソと部屋を出て行った。

そして二人きりとなったその部屋で、私はコピー機に紙をセットする。



「……本当、女好き」

「いやぁ、女の子はいいですよねぇ。可愛い系も綺麗系もまた違った魅力があって、スレンダーもいいですけど、ぽっちゃりさんもまた違った可愛さが……」

「聞いてない」



要するに、女ならどれでもいいってわけね!

こんな軽い男なら尚更、仕事にかこつけてこちらをその気にさせるような態度もお手の物というわけだ。そう納得出来てしまう。

フンッとコピー機のボタンをいじると、その目は私の手元へと向く。


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