愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
7、心も身体もボロボロです
 その日は朝からなんとなく熱っぽかった。

 そのせいか、いつものように隣に誉が寝ていても反応出来なかった。

 気だるい身体に鞭打つように起きて、シャワーを浴びる。

 なんとなく胸の手術跡が引きつるような感じで痛んだ。

 こういう時は決まって嫌な事が起こる。

 あー、憂鬱だ。

 まだ寝ている誉を置いて、出勤する。

 彼は朝から出張だし、下手に起こして朝から疲れるのはごめんだ。

 年末だし、仕事が溜まってる。

 少しでも早く処理してしまいたい。

 ただでさえうちの部署は特殊なのだ。

 みんな旅費精算とか経費精算とか細かい事を忘れてて、約1ヶ月分の処理が溜まってる。

 他にもどう処理していいかわからない問題もいろいろと出てくる。
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