流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







その中で、私はよく一ヶ月過ごせてきたと思う。






長く伸びた黒い髪、ひざ下のスカート、黒節以上の黒靴下、それにちゃんと授業も受けるし・・・



この学校で、きっと私が一番真面目だろう。






だけど、そんな私は、一ヶ月間ずっと鬱陶しいと思うものがあった。





それは―――――周りからの瞳。






「まじ、かわぇ~・・・。」


「お近づきになりてぇぇ。」





下心、丸見えの男どもも大勢いて、廊下を歩くときでさえ注目される。



おまけに、男子の中でのあだ名が「高嶺の花」または「百合様」となっている、本当にメンドくさい。






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