カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
あの夜の時点では迷っていた『藤堂コーポレーション』への転職。


でも、俺はもう一度莉那に会いたくて白石社長の話を受け入れた。


受け入れたのはいいが、莉那が俺の直属の部下になろうとは知る由もなかった。


さりげなく、オフィスで顔を合わせて『久し振り』と声を掛けるだけ良かったのに。


俺の執務室が出来るまで、同じ部屋を仕事をしなきゃいけない。



沈黙が続く。


莉那はポーカーフェイスで淡々と書類の処理を続けていた。


俺の高鳴った心臓が鼓動が気になる。この静けさに響かないかと背中に汗を滲ませた。









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