不機嫌なアルバトロス
「やっと起きたか」


もっと早く気づくべきだった。


私の家には羽毛布団なんてものはないじゃない。


馬鹿!馬鹿花音!


目の前の光景が信じられずに、瞬きを繰り返す。


私が寝ているのは真っ白なキングサイズはあろうかというベット。


そんな私の隣で面白そうに頬杖をつきながらこちらを見ている金髪。


100点満点の。


だけど、記憶が私に教えてくれない。


どうしてこの人と一緒にこんなところにいるかということを。
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