【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


もう具合が悪く目もあいていられない。


「三浦はそのまま結衣さんを。姐さんはこっちで横になって乗っていただく」


「へい」


走り出した車もいつもよりもっとゆっくり走っているみたいで


「すみません」


「お気になさらずに。そのままお休みくだせぇ」



目を閉じるとそのまま眠りへと落ちていった。



ドアが開いた気配がすると


「結衣、大丈夫か」


隼の声が聞こえ


「三浦、助かった」


「いえ、すいやせん」



目を開けて


「隼、ごめん。少し休んだら治る」


「あぁ。ゆっくり休め」


「ママも」


「あぁ。親父が抱いて行った」


部屋のベッドへと静かにおろされ


「薬飲んだか」


「もう今は胃の中に何も入れたくない」



隼が部屋を出ていったのがわかったけれど私はまた静かに目を閉じた。






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