SweetS Time ~君はマシュマロ~
上から3つ目のボタンを外した理子が顔を上げ、まつげの先から誘うような、色っぽい笑みを浮かべた。

一樹の心臓がどくん、跳ねあがる。

これは夢か?
こんな表情をする理子、見たことないぞ???

「胸のところ、ここにも飛んでる……」

途中まで外されたボタンの下から露になった肌の上を、華奢な指先がゆっくりと滑る。

「ね……?」

一樹の肌の上から拭い取ったチョコレート。そのチョコレートの付いた指先を見せつけ、自分の口もとへ持っていく。濡れた瞳で一樹を見つめたまま、ピンク色の小さな舌がゆっくり舐め取った。
その行動に魅せられた一樹は、まばたきも忘れて理子から目が離せなくなる。

これは……。
積極的な理子もかなりいい!

一樹の胸が熱くなる。

一樹の心情が手に取るように分かるのか、挑発的で小悪魔のような笑みを浮かべる理子。一樹の肩に両手をかけ、体重をかけてその肩を押した。
一樹は術者に操られた者のごとく、されるままに押し倒され、肘でバランスを取って上半身を支えた。投げ出された一樹の足を跨いで理子が腰の上に乗ってくる。
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