強がりウサギの不器用な恋

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私がとその男と初めて出会ったのは、もう6年も前。

大学に入ってしばらくした1年生の初夏のことだった。


「コイツ、俺と同じ学部の渡辺真吾。」


同じ高校だった2年上の杉村先輩に、突然そう紹介された男性………



それが、渡辺先輩だった。



少しばかり小麦色に日焼けした肌に、がっちりとした筋肉質な腕。
笑うと、その日焼けした顔の色とは対照的に、白い歯がのぞく。

よくよく見ると、イケメンの部類だ。