「お前は俺のモノ」【完結】
Distance which is not closed.
普段の倍以上の時間をかけて大学に到着した私は、真っ直ぐに教室へと向かった。
ざわざわとしてる教室に入ると、後ろの席に座ってノートを広げる。


一度携帯をチェックすると、陽子からの返信があった。

【いつもの席ね!もう少しで着くよ!】


それを確認すると、私は残りのレポートを書き進める。
どうにか完成した。期限明日までだったし、間に合うか不安だったけど。


完成したレポートを眺めながら、私は一息つく。


それと同時ぐらいにぽんっと私の肩を誰かが叩いた。
振り向くと、そこにはにっこりとしてる陽子が立っている。


「おはよ」

「陽子、おはよ」

「それ、レポート?」

「あ、うん」


そう言いながら、私の隣に座ると陽子はノートやらを取り出す。
< 123 / 254 >

この作品をシェア

pagetop