鳥籠の姫
 

俺が君を手に入れるためにどれだけ裏で根回しした事か…


君は、全く知らないんだもんな…


幼馴染みである彼女を好きと自覚したのは小学校の低学年からだった。
その感情を自覚してから俺は、ある思想に毎日毎日駆られていた。

そう、それは・・・


      【彼女が欲しい】


と言った至極簡単で歓楽的な激しい物欲だった。

彼女を自分だけのモノにするには、自分だけを信じこませるにはどうすればいいのか、俺は来る日も来る日も想いを巡らせていた。









そして思い立ったのが、

    彼女に対する『いじめ』だった――・・・。





< 20 / 26 >

この作品をシェア

pagetop