Sugar&Milk
カフェ店員と恋、見つめ直しました
◇◇◇◇◇



干渉されたくないだなんて流石に言い過ぎたと後悔した。もちろん瑛太くんのペースに巻き込まれることが疲れるのは本心だけど、私が男とご飯に行ったと聞いたらいい気分じゃないことは察するべきだった。もっと瑛太くんの気持ちに寄り添うべきだった。
ほんの数年だけ長く生きている私から連絡をするべきだと勇気を出してLINEをしても返信がない。そこまで私に失望してしまったのかもしれない。

お互い妥協できない理由で恋人と別れたのは初めてじゃない。恋人同士でも適度な距離を保つ必要はあると思う。それが瑛太くんとは感じ方に差がある。
今の微妙な関係を置いても問題なのは私が浮気したと不安に思うような言い方をした人物だ。タイミングからして相沢さんだとは思うけれど証拠があるわけじゃないのに、瑛太くんが相沢さんは関係ないと言ったことが逆に確信に変わる。時間がたてばたつほど腹が立ってくる。私と瑛太くんの関係に強引に割り込んでくる相沢さんを恨んでしまう。





打ち合わせを終えて会社に戻るために改札を出た。あと30分以内に別の企業にメールをしなければいけないし、経理に提出しなきゃいけない書類もある。腕時計に目をやって仕事の配分を考える。今日もカフェに寄る時間はなさそうだ。
つい癖で瑛太くんのカフェを見てしまう。そうして見たくもない相沢さんの姿を見て、目が合ってしまい気持ちが落ち込んだ。相沢さんも私を見て営業スマイルが引きつっている。私はすぐに目を逸らすと、会社の方に向かって歩いた。

「待ってください!」

後ろから聞こえた声に振り向くと、仕事中のはずの相沢さんがこっちに向かって走ってくる。一瞬怯んだけれど、私の前で止まった相沢さんの方が怯えた顔をしていることに驚く。それはいつもの私に対する冷たい目ではなかった。

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