業務報告はキスのあとで



─────パタ、パタ

───コツ、コツ、コツッ




「………ちょっ…ちょっと!待ってください!!わ、私…別に平岡さんのものになった覚えなんてないですけど!!」



「……あれ?そうだっけ?」




手島さんに松岡くんを任せ、オフィスへと戻ろうとしている私と平岡さん


私が平岡さんの後ろからそう言うと、平岡さんはとぼけた顔で振り向いた。




と思えば




「ごめん、嘘嘘。つい、ね」




なんて、決まりの悪そうな顔をする平岡さん。





「つい、って……

勘違いされたらどうするんですか。やめてください本当に」

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