黒色女子を個人授業
「特に今井さんの進捗が思わしく無いようですが……」

私はスケジュール表を見ながら悩まし気な顔をする。

「ああ。それは仕方ないかな。今井さんには3人分くらい巻き取ってもらってるし」

「え? 3人分!?」私は思わず聞き返した。「どうしてそんなことを……」

「まあ……あの人はこき使っておけばいいんです。
だいじょぶです。どうにかしてくれますから」

大城さんはサラリと残酷なことを言ってのけた。

この二人の関係性について、私はまだいまいち掴めずにいる。

大城さんの今井さんへの扱いがあまりにぞんざいな割に、自然にそれを受け入れてる今井さんがいたり。

年下の上司は気まずいものかと思いきや、ひょっとしてすごく仲が良いのだろうか?


「なんにしろ」大城さんは考える仕草をしながら「そろそろ増員が必要かな」と呟いた。

「そうですね、当初の予定よりだいぶタスクが増えてますから」

「来月の頭に向けて、人員を探してみるよ」

大城さんは再びコーヒーを口に運んだ。
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