彼に殺されたあたしの体
先生は今頃どうしているだろうか?


ふと、そんな事が気になったりもした。


あたしを殺してしまった事を少しでも後悔しているだろうか?


それとも、あたしと赤ちゃんがいなくなり元の生活を手に入れた事を喜んでいるだろうか。


どちらにしても、あたしの胸はモヤモヤとした嫌な気持ちに包まれた。


あたしを殺した事を後悔して、先生が先生として働けなくなったりしていたら嫌だ。


あたしがいなくても平気で、先生が先生として働いているのは嫌だ。


そんな矛盾した気持ちになる。


あたしを早く見つけてほしいけれど、見つかれば先生が犯罪者として捕まってしまう。


今のあたしの心は矛盾だらけだ。
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