森田当麻の奇妙事件簿
こんなはずじゃなかった。
優衣はなぜか和樹の部屋のソファに座っていた。
和樹の部屋は約20畳ほどの広い部屋だった。赤い絨毯に大きなシングルベッド。
シャンデリアがキラキラと光っている。
やはり、坊っちゃんだったんだな。と改めて思い知らされる。
和樹は優衣の隣に座ると、薄気味悪い笑顔を浮かべた。
「嬉しいな。俺に会いに来てくれるなんて」
「いや、違います」
「照れるなよ。」
どこが照れているんだ。