あなたの優しさが…

数時間前までいた部屋なのに

とても懐かしく思えた。


そう思っていると、後ろから

雅樹に抱きしめられた。



「雅樹…?」


『もう不安にさせねぇ。これからは言いたいことは言え。美咲の全て、俺が受け止めてやる』


『美咲が好きだ…』

『一生、俺と一緒にいろ』



大好きな人が、私の事を…

こんな幸せないよ…



『返事』


色々考えてたら、返事すらしてなかったと慌てて口にする

「よろしくお願いします」


そう言うと、私の身体は宙に浮いた。

雅樹にお姫様抱っこされてる状態。


「え!?…ま、雅樹?」
私は慌てた。

だってお姫様抱っこって…

恥ずかしいし顔が熱いしへんな汗が出る



私が一人で慌てていると

『好きな女と毎日寝てる身にもなれ。
悪いが、もう我慢はしない』

そう言うとニヤっと笑った。



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