俺様上司は、極上の男!?
でもまさか、あんな男だと思わなかった。

オフィスで見る彼は、顔こそ整っているものの、地味でつまらなさそうに見えたから。


私はシャワーを止め、髪をまとめた。

バスタオルを身体に巻きつけ、1Kの間取りのキッチンに出る。
冷蔵庫から、ペットボトルの紅茶を出し、ゴクゴクと一気に飲んだ。


半休はありがたくいただこう。

昨夜のお酒も、明け方まで続いた逢瀬も、熱いシャワーくらいじゃ身体から消えていかない。


産婦人科は……行くのをやめた。

或いは、彼が午前半休をくれた意味はそういうことかもしれない。


『心配ならアフターピルでももらってこい』っていう……。


< 2 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop