私だけの魔法の手。


Enfleurage -アンフルラージュ- は、有名店にしては珍しい可愛らしい外観のお店だった。
他の店舗はかなりスタイリッシュで洗礼された感じなのに対して、此処はもっと、木のぬくもりとかを感じるようなイメージ。


雑誌に紹介されているのを見ると、『カリスマ美容師の新たなる挑戦』と書かれていたっけ。




同期の友達が予約の電話を掛けると、半年先まで予約でいっぱいだと断られたらしく。
凄いなぁ、という気持ちと同じだけ、なんだか人気をひけらかしているような気がして、私は絶対に行くもんか、なんて思ったりもした。




< 3 / 35 >

この作品をシェア

pagetop