俺様副社長に捕まりました。

悲劇の有能な秘書

悲劇という言葉を生まれて26年間使ったことなどなかった。
今まで大きなトラブルに巻き込まれることなくそれなりに
幸せな人生を歩んできたと思ってる。
だからこの先も平凡な人生を送るのだろうと思っていたのだが・・・・
悲劇は本当に突然やってきた。

その日、総務に用事があり総務経由で秘書課の扉を開けた。
8割ぐらいの社員が既に出勤していたのだがなんだがいつもより賑やかだ。
私がおはようございますといっても聞こえていないようで
誰も返事をしない。みんなが何かキャッキャ言いながら話している事が
多少気にはなったものの朝一でやらなきゃいけない事がたくさんある。
私は上着をロッカーに掛けるとすぐにパソコンの電源を入れながら
座ろうとしたがその手を誰かが掴んだ。
だれ?と眉間に皺を寄せながら上を向くと未来だった。
しかもその顔色は青く険しいものだった。
どうしたの?そう聞こうと思ったが私の声よりも未来の来て!という声のほうが先で
私は手を掴まれたまま人気の少ない備品室に連れてかれた。
   こんなところでしか話せないことって一体何だろうと思っていると未来はとんでもない言葉を発した

「あんたたち一体いつ別れたの?」
「は?」
「は?じゃないでしょ?」
全く何がなんだかわからない。
「え?まさか私が裕人と別れたって言ってんの?そんなことあるわけないじゃない。
誰がそんなこと・・・」
冗談にしてはタチが悪い。
だが未来の顔がまたも怪訝なものに変わった。
そして
「・・・・まさか・・・え?・・・桃何も知らないの?」
未来の驚いた顔にどう答えればいいのわけがわからず
別れたとか知らないとかさっきから一体何なの?そう言葉をぶつけると
ますます未来の顔色が変わった。
暗い備品室でもわかるくらいだから相当なものだ。
未来は何かを考えるように大きく息を吐くと私を見た。
「元木くんが婚約したって今朝から秘書課は大騒ぎよ」
「え?」
婚約?
彼からプロポーズされた記憶はない。
でも未来はさっきいつ別れたの?って私に聞いたよね。それって
「ねぇ~未来・・・ごめんもっとわかるように教えて。」
未来の言い方からすると裕人の婚約は私とではないという言い方にしか
聞こえなかった。未来のただなら表情にそれまで平常心を保っていた私も
   緊張で肺で呼吸をしたくなるほど息苦しさを感じた。
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