夫婦の定義──君が僕のすべて──
レナが冷蔵庫の前で悩んでいると、帰宅したユウが後ろからレナを抱きしめて、頬にキスをする。

「ただいま。」

「おかえりなさい。」

「どうかした?」

「夕飯、カレーライスにしようと思ってるんだけど…チキンかビーフ、どっちにしようかなぁって考えてた。ユウはどっちがいい?」

「そうだなぁ…今日はチキンがいいかな。」

「うん、じゃあそうする。」

レナはユウを見上げて微笑む。


「手伝おうか?」

「ユウ、疲れてるでしょ?」

「レナだって仕事で疲れてるだろ。できる事はオレも一緒にやるよ。」

「ありがと。やっぱりユウは優しいね。」

「そうか?じゃあ、ハイ。」

ユウはレナの口元に頬を近付ける。

「ん。ユウ、大好き。」

レナがユウの頬に口付けると、ユウは嬉しそうに笑って、レナの唇にキスをした。

「さぁ、一緒にチャチャッと作って、早く食べよ。腹減った。」

「うん。」

(ユウがいてくれて良かった…。)



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