喫茶の謎解き意地悪紳士2
「……もしかして、舞は生きてた?葵が殺したと思ってたけど本当は気を失ってただけで……」
詩音は思い付いた答えをそのまま口に出した。
叶亜から「相変わらずバカだな」と返ってくるかと思ったが、
「……君にしてはなかなか上出来だな」
褒め言葉が返ってきた。
詩音は腕をさする。
「気持ち悪い。あなたから褒め言葉が返ってくるなんて。」
「僕は君を見ているだけで気持ち悪いよ。大学生のくせに、色気もクソもない。おまけに胸もない。終わりだな」
こいつ言わせておけば、好き勝手言いやがって。
「その言葉。女性に対して失礼と思いません?第一、女子大生は色気もあって胸もあって……って考え方が変態なのよ!この変態!!」
「へ、変態……」
叶亜が珍しく言葉に詰まった。
そんなに『変態』という単語が刺さったのか。