私の横に居る人
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午後の授業が終わると、ラインが来ていた。

-部活が終わった後、バイトの打ち合わせをしよう。こないだのカフェでどうかな?-

それは智樹先輩からだった。

-はい、よろしくお願いします。-

簡単だけど、早目に返信を返した。

「どうしたの?」

麻帆が聞いてきた。

「ちょっとお母さんに連絡するね。」

話をそらした。

何となく恥ずかしかったから。

お母さんには、少し遅くなる事をメールしておいた。

「ねぇ、やっぱり悠は初回の旅行は行けないよね。」

麻帆は考えながら聞いてきた。

「うん、バイトまだ始めてないから無理だよ。麻帆はどうするの?」
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