イジワルな君に恋しました。





「おはよう、陽菜」




私の家の小さい門にもたれ掛っていた体を起こし、私に向かって挨拶をしてくる。



そのままいつもの優しい笑みを浮かべるのは、2日会えないだけで寂しくて会いたくて仕方なかった奥村先輩。






「お、はようございます……って、何で先輩が?」



数段の階段を下りて、門を開ける。




そして先輩と向かい合う。







「何でって、今日から一緒に登校しようと思って迎えに来た」




目の前にいる先輩に驚きを隠せない。


どうしていきなり?




えっ嘘!?



プチパニックに陥って、この状況に頭がついていかない。







< 182 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop