ジュリエットじゃ終わんない
好き
「あ、岸田さん。

野上なら、係の仕事で職員室行ったよー」


柊也くんを探してキョロキョロする あたしに、豊田が情報提供。


使える…

マジ使えるよ、豊田!


それに、女子からアンチ空気ビシビシのJクラだから、めちゃ助かる!



「なんか用事ー?
戻るの遅いと思うけどー」

「マジ!?

数学 借りたかったのに…」


「あ、じゃあ俺貸そっかー?」

そー言って、返事も聞かずに机の中を探り始める。



この際(柊也くんじゃなくても)しょーがないか…

豊田とも仲良くしときたいし。




お礼を言って、自クラに戻ると…


「ねぇ深紅ちゃん、
いつもどこ行ってるの?」

「彼氏に会い行ってるとか!」


穂花と香織が、興味津々に聞いてきた。


「あ〜、コレコレ!
教科書狩りに行ってた!忘れ物多くてさ」


わざとだけど。

んでハンターランク上げて、柊也くんを捕まえる!
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