キミじゃなきゃダメなんだ

┗イケメンさんの正体




「...それで?逃げちゃった、と」



昼休み。

私は里菜とチョコちゃんに囲まれながら、宙を見ていた。


今朝起こったことを話すと、チョコちゃんは呆れた顔をして。

里菜は、面白そうにニコニコしていた。


私はため息をつきたくなるのも抑え、「だってさぁ」とこぼした。


「びっくりしたんだもん。イケメンさんだったんだもん」



....突然告白された、あのあと。


私は固まって、そりゃもう表情すらも固まって。

何も言えなくなって、だんだんと顔が熱くなっていって。


イケメンさんは、じっと私の言葉を待っていたけど。


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