アイスクリームの美味しい食し方
もう彼の笑顔を
冷たいなんて思わなかった。

迎えに来てくれたあの日、
私は、彼に自分から抱きついて、
わんわん泣いたんだ。

叔母さんと叔父さんは、
母の調子が良くない日は、
彼とやりとりをしていたそうで、
それには驚いた。

東京では、結局、
トロワでお世話になっていた。
日中は母と過ごし、
お店が忙しい時間は、
お店を手伝った。


彼も夏休みに入ると、
何度断っても
お店より母や私を優先してくれた。


家に戻ると、
2人で料理をして、食べて、
たくさん話をした。

自分たちのこと。
母のこと。
夢の話。
とにかく、いろんなこと。

私たちの日々は穏やかに
流れて行ったのだ。


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