幼なじみの溺愛が危険すぎる。
可愛い幼なじみ。

「ねぇ、りりちゃん。
昨日、3組の山本さんに告白された。
どうしたらいいと思う?」


朝ごはんのお味噌をすすりながら玲音が首を傾げた。


「どう思うもなにも、自分でちゃんと決めないとダメでしょ?
ってか、遅刻しちゃう!

早くご飯食べて着替えて!!」


キッチンで使い終えた食器を洗いながら時計を見ると、もうバスの時間ギリギリっ。


慌てて部屋に駆け込んで制服に着替える。


「あー、こんなことなら、りりちゃんちに泊まれば良かった…」



ダイニングから聞こえてくる玲音の独り言に声を張り上げて答える。


「玲音が隣で寝てると
疲れがとれないから絶対いやっ!」


「疲れがとれないって
なんかりりちゃんオッサンみたい…」


玲音はまだのんきに目玉焼きをつついている。


「うっさいっ!!早く着替えろっ!!」


「りりちゃん、言葉使いが悪いよー」



悪びれずに笑顔を浮かべる玲音に
洗いたてのシャツと靴下を差し出す。



毎朝うちで朝ごはんを食べてから登校する玲音の制服一式は、うちに置かれている。




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