【短編】森田当麻の奇妙な休日


「あーっ!もう!言わなくていいです。どうせ、『ばっかだなぁー』とか言うんでしょ。」

「よく分かってるじゃないか。アメーバに昇格してもいいかもな」

「ミドリムシからアメーバに昇格しても嬉しくありません。どっちも単細胞です」

詩音は冷静に突っ込むと、当麻の飲んでいたコーヒーカップをみつめた。

「そういえば、さっきの人。誰だったんです?」

「なんだ、君は知らないのか。……世間は彼しか見えてないよ。現代の明智小五郎、森田当麻しかね。」

叶亜がいたずらに笑った。

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