【短編】森田当麻の奇妙な休日
当麻と過ごした不思議な休日の翌日。
仕事を終え、優衣は商店街に買い物に来ていた。
「優衣さん」
八百屋で野菜を選んでいると、後ろから声をかけられた。
振り返ると、そこには車椅子に乗った喫茶店のマスターである、叶亜がいた。
なんで私の名前を?と思ったが、それより先に叶亜が口を開く。
「買い物ですか」
「あ、はい。マスターもですか?」
「いえ。僕は違いますよ。優衣さんの姿が見えたので」
ニッコリ笑うマスター。