最高の恋の見つけ方
「絵里」


葵くんが、私の名前を呼んだ。


我に帰って、周りを見渡すと、ゆいも、たくさんの見物している人達も、私の答えを待っている。その中には、桜さんの姿もあった。


そして、葵くんも。


「私、それでも、やっぱり」


言い終わる前に、葵くんが私の腕を、掴んだ。



私はびっくりして、葵くんを見上げた。


同時に葵くんは、私の腕を掴んだまま、走り出した。
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