Cry for the moon

宮原 琉斗、20歳。

母親が経営している美容室で、母と、2歳年上の姉・琉璃華と共に美容師をしている。

中学時代に激ヤンだったルリカと同じ道を辿り、激ヤンだったリュウトも中学卒業後は親の店で見習いをしながら、通信の美容学校を卒業して国家資格を取って美容師になった。

二十歳の時にシングルで子供を産み、娘の波琉を育てながら美容師をしているルリカには、姉弟と言う絶対的な上下関係に加え、ヤンキーならではの厳しい上下関係もあり、今でも逆らう事ができない。


リュウトがハルの通う保育所に足を踏み入れると、あまりに若い保護者のお迎えに、周りの母親たちからの注目が集まる。

(だから嫌だって言ってんのに…。)