お口にクダサイ~記憶の中のフレグランス~
恋愛(キケン・ダーク)
完
0
吉沢理央/著
- 作品番号
- 1369236
- 最終更新
- 2018/01/26
- 総文字数
- 100,369
- ページ数
- 184ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 25,144
- いいね数
- 0
「貧乳地味子」とあだ名のようにいつしか言われるようになった松嶋詠美(まつしまえいみ)は28歳独身、病院で事務職についていた。
病院に出入りする既婚者で子供はいない高嶺の花だった公認会計士の棚橋大雅(たなはしたいが)先生に、秘かに憧れていた。40歳には見えないほど若々しく華やかで地味な私とは月とすっぽんのようだった。ある時、そんな先生に【香りの挑発】を受けて、思わず不倫の関係に。なのに、キスもセックスもお預けなんて。
僕は色仕掛けは通用しないよ。キスもセックスも妄想でおとしてみせてなんて。おあずけを喰らった私。先生がほしくて、【駆け引き】に挑む私。その先に待っていたのは味わった事のない至福の時が。会えないときも、いつも貴方は次に会えるのが楽しみになるような【魔法】をかけてくれた。
貧乳地味子な私も、貴方の手にかかればお姫様に変身できた。
合鍵はいらない。貴方の心の奥を開く鍵が欲しい。そして貴方との時間が消えてしまわない魔法を教えて欲しい。
いつしか終わりが来る。だから貴方を一滴も残らず飲み干したい。お口にクダサイ。知らず知らずに奥さんと貴方の【分身】を取り合っていた理由。先生は秘密を抱えていた。
そして当時の先生と同じ40歳となった私は2児の母となっていた。昔の恋をふと思いだし、あの頃はわからなかった先生の奥さんの気持ちがわかるようになった。もう二度とは戻らない甘美でそして切ない若い頃の恋心・・・。
挑発のフレグランスの香りに恋がはじまり、フレグランスの香りに終わったと思い知らされた。色に例えるなら、甘酸っぱい「セピア」色の恋。
実話をもとに、脚色して加筆修正を加えました。
病院に出入りする既婚者で子供はいない高嶺の花だった公認会計士の棚橋大雅(たなはしたいが)先生に、秘かに憧れていた。40歳には見えないほど若々しく華やかで地味な私とは月とすっぽんのようだった。ある時、そんな先生に【香りの挑発】を受けて、思わず不倫の関係に。なのに、キスもセックスもお預けなんて。
僕は色仕掛けは通用しないよ。キスもセックスも妄想でおとしてみせてなんて。おあずけを喰らった私。先生がほしくて、【駆け引き】に挑む私。その先に待っていたのは味わった事のない至福の時が。会えないときも、いつも貴方は次に会えるのが楽しみになるような【魔法】をかけてくれた。
貧乳地味子な私も、貴方の手にかかればお姫様に変身できた。
合鍵はいらない。貴方の心の奥を開く鍵が欲しい。そして貴方との時間が消えてしまわない魔法を教えて欲しい。
いつしか終わりが来る。だから貴方を一滴も残らず飲み干したい。お口にクダサイ。知らず知らずに奥さんと貴方の【分身】を取り合っていた理由。先生は秘密を抱えていた。
そして当時の先生と同じ40歳となった私は2児の母となっていた。昔の恋をふと思いだし、あの頃はわからなかった先生の奥さんの気持ちがわかるようになった。もう二度とは戻らない甘美でそして切ない若い頃の恋心・・・。
挑発のフレグランスの香りに恋がはじまり、フレグランスの香りに終わったと思い知らされた。色に例えるなら、甘酸っぱい「セピア」色の恋。
実話をもとに、脚色して加筆修正を加えました。
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