Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
『ちょっと…嘘ォ~!!』

あっちゃんは、あこを残したまま、自分だけ物凄い勢いで部屋を飛び出してしまった。

ダンダンダンダンッ


激しい揺れの中、あっちゃんが階段を駆け降りて行く音だけが体に響いた。

置いてくなんて…自分だけ逃げるなんて酷いよ~!!

あこは、増し続ける揺れの恐怖と、置いて行かれたショックでパニックになって動けずにいた。

取り合えず、毛布にくるまってみた。

グラグラグラ…ギシッ…

一階からは、叫び声が聞こえて来る。

「早く、早く!外に出て!!…アツシ?何してるのっ、早く!!」

「…バカッ!駄目だ~!いいから先に行け!!」

ダンダンダンダンッ

誰かが階段を勢い良く駆け上がって来る音が近付いて来る。

「アツシ!……もうっ!母さん出るわよっ?卓、来なさい!!」

バンッ

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