月と太陽の事件簿1/月明りに照らされて
3章
別荘地へは、5分ほどで着いた。

「別荘入口」とある看板の横に平屋の家が建っていた。

その家が管理事務所兼住居だそうだ。

あたしたちは紀子さんの案内でそこへ向かった。

中に入ると紀子さんよりひと回り上ぐらいの男性があたしたちを出迎えた。

紀子さんの御主人・橋本健作さんだ。

「家内がお世話になりまして…」

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