カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
その言葉に反応するかのように、冷たい表情で私を見つめかえしてきた。


何もかも凍り付くような瞳。


初めてみたよ…

「なんとか…する」

「なんとかするって言ったって…どうにかなるの?だって…顔に傷ついたから責任取らされたんでしょ?」


痛いぐらいに、繋いでいり手が…強く握りかえされていて…


やっと…戻れる…なんて夢をみた私が馬鹿だったんだって…


そんな感じがするよ。


「一週間…一週間だけ俺に時間をくれないか?」


「一週間??」

「そう…一週間だ。なんとか…してみせる。
だから…舞。
お前は…心配しないで、待ってろな?」


力強い言葉に、静かに頷くしかなかった。

一週間…だけ…一週間だけ待ったら…

その先は…?









何があるの?








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