カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「なな?あそこにいる女可愛くねぇか?」



山崎さんに言われて、目をむけると、そこには、ボブヘア-で金髪の気の強そうな痩せた女と、




同じく金髪で赤いリボンで一つに束ねている女が二人、ミニスカートを履き、男を誘うように足を組ながら、こちらの視線に気が付いたのか?チラチラと見てなにやらひそひそと品定めをしているようだった。




「そうですか?」



「カズキは本当、硬いよなぁ~。もっとはじけろよな?」



「……」



「まぁ…いいや。あの女達連れてこいや」




ニヤけた面をしながら俺に命令をしてきた。

「俺…シュンさんに呼ばれてるんですけど。」

そう、山崎さんに告げると明らかに不満げな表情をし始める。


「シュンには俺が言っておくからさ。な?
頼むよ?お前のほうがツラいいからさ。あの髪短いほう捕まえれたらそれでお前、行っていいからさ。」

正直目上の人の命令は、逆らえれない。

まして、シュンさんの知り合い。


「わかりました。」

俺は覚悟を決めて、タバコに火をつけゆっくり女達の所へ歩いていった





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